語学


日本語の辞書に発音表記を。

日本の国語辞典には発音記号が記載されていない。
我々日本語のネイティヴは意識することなく話しているが、実はなかなか複雑なアクセントの使い分けをしているのである。
「日本語アクセント辞典」というものが編集されているが、本来通常の日本語辞典に記載されているべきものである。
英和辞典に意味しか載ってなく、発音の部分は別冊で買わされたらどんな思いがするであろうか。
外国の日本語学習者はアクセントの習得に不便を感じているに違いない。
それというのも日本の国語辞典の編集には「外国語としての日本語」という視点が欠如していて、ゼロから日本語を学ぶ人が何を知る必要があるかという発想に立っていないからなのである。
2004/3/13


今、世評では、日本を代表する国語辞典といえば岩波書店の広辞苑ということに定まっているようである。
広辞苑を悪く言うつもりはないが、現在、一巻本で最も秀れた国語辞典は何かと問われれば、私は小学館の国語大辞典と答える。
小学館は日本語の辞典として最大である二十巻の国語大辞典を作っており、一巻本もそのストックに基づいている。
小学館の大辞典も英語のOEDやドイツ語のグリムに較べると編集原理の徹底性において不満足なものではあるが、それでも広辞苑に較べて辞典作りの考えがより科学的である。広辞苑の編集方針は既に一昔前のものである。
私も広辞苑を引くことはあるが、その理由は主にサイズが一回り小さく持ち易いことである。ある語について本格的に知りたい場合は、面倒でも小学館を本棚から出している。

ついでながら、中型の英和辞典で私が愛用しているのは、中学時代から今に到るまで研究社の英和中辞典である。今使っているのは確か三代目となる。

2003/11/27


よく電車の中で、英単語集を丸覚えしようと努力している高校生がいるが、虚しい学習法である。
何のために英語を勉強しようとするのであろうか。
何か英語で書かれたものを読みたいからであろう。
ならばその英文をいきなり読み始めるべきである。
辞書を使い、一つ一つ単語を調べつつ読み進めるのである。
始めは時間が掛かるであろうが、次のものを読む時には多少は時間が短縮されているはずだ。これを根気強く継続していけば、いつか実用に耐える語学力が身に付くのである。
単語に関しては、このような学習法の方が、自分が本当に必要とする語彙から覚えていくことになる訳だから、かえって効率的である。
2003/10/11


和独辞典

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ゲルマン語とラテン語


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