リキュール


リキュールとは本来、溶かし込んだものという意味らしい。この語源に忠実であろうとすると、フルーツ・ブランディやジン、アクアヴィトもリキュールとして理解しなくてはならない。現実には砂糖の入っている酒として理解しておくのがよいと思う。
リキュールとは酒税法ではエキス分2度以上の蒸留酒である。
リキュールの製法に関しては、フルーツ・ブランディとジンの製法で学んだことからすべて理解できる。


りんどうの根
アニス(アニゼット)
スター・アニス(八角)
グリーン・アニス
ナツメグ
キャラウェイ(キュンメル、姫ういきょう)
だいういきょう
リコリス(甘草)
ヴェルヴェーヌ(くまつづら)
はっか
ペパーミント
山はっか
西洋山はっか
ヒソップ
タイム
よろい草の根
アンゼリカ
クミン
コリアンダーの種子
シナモン
すみれの花
キナ皮
だいおう
カリサヤの樹皮
クローヴ
フェンネル
カラマスの根
コエンドロ
エルダーベリー(Holunderbeere )(にわとこの実)
バニラ
サンブーカの花
オレンジの花
シトラスフルーツ
エリカ(ヒース)


リキュールのメーカー

フランス

ボルドー
1755 マリー・ブリザール社  糖度が低い。
1845 カザノヴ社
バーディネ社

コニャック
クリエール社

ブルゴーニュ
1841 ルジェ・ラグート社
1850 モワラール社
1874 ガブリエル・ブディエ社
1882 パリゾー社
ヴェドレンヌ社
カルトロン社
ジャン・デ・ディジョン社
レリティエ・グウヨ社

グルノーブル
1605 シャトリューズ・ディフュージョン社
1809 ムーニエ社

ロワール
1885 ギファール社

アルザス
1870 マスネ社
ドルフィ社

オーヴェルニュ
1859 パジェ社

プロヴァンス
12C エギュベル社

1501 ベネディクティン社
1827 マルニエ・ラパストル社
1837 ピコン社
1849 コアントロー社
1859 ジェット・フレール社
キューゼニア社


スイス
1797 ペルノー社

イタリア
1840 マルティーニ&ロッシ社
1860 カンパリ社
1868 アヴェルナ社
サローノ社 アマレットの元祖
ルクサルド社(パドヴァ)
バルビエリ社(パドヴァ)
ストック社(トリエステ)

オランダ
1575 エルヴィン・ルーカス・ボルス社
デ・カイパー社

ドイツ
1846 ウンダーベルク社
1852 (カール・マンペ社→)ミュルホーフ社
マスト社
アウグスト・エルンスト社
アルフレッド・シュラドラー社
ヴェアポーテン社

デンマーク
ヒーリング社


リキュールの評価


フランス

2002/04/01
Creme de Griotte, Domaine Sathenay, Gevrey-Chambertin, Mise en Bouteilles au Domaine, Ingredients: Sucre, alcool, maceration de griottes. ALC18%, 200ml, 480円
西船のグルメ屋、輸入:ミリオン商事、販売:重松貿易
もう少し糖度が低くてもいいが、まずまずおいしく飲める。

2002/04/01
Creme de Cassis, Domaine Sathenay, Gevrey-Chambertin, Mise en Bouteilles au Domaine, Ingredients: Cassis, alcool, sucre. ALC19%, 200ml, 480円
西船のグルメ屋、輸入:ミリオン商事、販売:重松貿易

Pernod Paris
酒精40度、エキス分10%
食品添加物 黄色四号、香料
輸入者ペルノー・リカール・ジャパン株式会社
2023/9/3(日)購入 やまや亀戸店 700ml 1980円(税抜)
2023/9/3(日)
人工的な黄色い色。
妙な甘さ。
八角の味と言われれば、そんな気がしないでもない。

Chartreuse Verte
酒精55度、エキス分23%
輸入元ユニオンリカーズ株式会社
2023/9/3(日)購入 やまや亀戸店 700ml 4980円(税抜)
2023/9/3(日)
エメラルドグリーンではなく、植物の葉の色か。
甘いが嫌な甘さではない。
Pernodと違って自然に飲める。
度数は高いが、フランスの養命酒として受け入れられる。

Absente, absinthe 26
Distilleries et Domaines de Provence
酒精26度
添加物 : 黄色四号、青色一号、ビタミンB2
輸入業者 マルカイコーポレーション株式会社
2024/4/30(火)購入 やまや亀戸店 100ml 880円(税抜)
2024//()


ドイツ

Kustennebel, Anis & K*m, 21.8度 Behn社 Eckernf*rde

Apfelkorn, Berentzen社 Haselünne im Emsland
Aus Apfel mit Weizenkorn, 20度
エキス分24%(ボトルではなく講談社「世界の名酒辞典'90年版」に記載)
0.7リットル
2023/9/11(月)
林檎果汁とコルンのリキュール。
二十年位前のドイツ土産。
講談社の「世界の名酒辞典'90年版」には70年代半ばに開発されたとあるが、ボトルにseit 1758とあるのは企業の創業年か。
甘酸っぱい、梅酒のような香り。
味もなぜか酸味と甘味で梅酒のよう。
講談社「世界の名酒辞典'90年版」によればカルピスが輸入していたようだが、現在はネットで調べる限り輸入元はなさそうである。
一本買いたいのでどこか輸入してくれないものか。

2003/10/29
Oldesloer Magentropfen, Kräuterlikör-Spezialität, Oldesloer Kornbrennerei
700ml, 32度、エキス分2度以上21度未満、高崎屋3000円
風邪薬様の味ではあるが、甘過ぎず、飲み易い。

Der Kräuterlikör Jägermeister
Mast-Jägermeister SE in Wolfenbüttel. since 1878
35度
56 botanicals
cold macerated elixir
matured in oak
輸入者 サントリー
2023/9/30(土) やまや亀戸店 700ml 2180円(税抜)
2023/9/30(土)
深く濃い茶色。養命酒と同じ色か。
それほど、トロっとはしていない。
甘苦い。甘味が結構強い。
馴染み難い臭いや味があったりはしない。
親しんで飲むには甘過ぎるのが難点か。
Chartreuse Verteのような謎めいた魅力はない。

Underberg
44度
43ヶ国から集めた厳選ハーブ
輸入者 不明
2024/2/14(水) やまや亀戸店 20ml 216円(税抜)
2024/2/15(木)
Jägermeisterと同種の匂い。
色は幾らか濃い目の琥珀色。
味は強烈。
薬と信じて飲むならいいが、Jägermeisterのようにお酒の一種として楽しむのは無理。
甘さも無いではないが、何より苦い。
タンニンのような渋さもある。
覚えのある味もするが何だかは分からない。
20mlでよかった。
もう買うことはない。


Baileys Original Irish Cream 17度 エキス分21%以上
こってりしていておいしい。

Millwood Whiskey Cream 14.5度 エキス分34% オランダ産
粘着度が高すぎる。甘すぎるとは感じないが。

Kahl*a Coffee Liqueur 26.5度 エキス分46%
エキス分が高いため、どろっとしている。味は悪くないのだが、常用はしにくい。
お湯で二倍くらいに薄めて飲むのがよい。


Vieux Pineau des Charentes, Guy Testaud, 17度, Plaisance, Lam*rac Charente,
2〜3年の若いコニャック約30%と葡萄ジュース約70%をブレンドし、リムザンの樫樽で10年間熟成させた最高級品。
やまや 1700円
ユニ・ブラン&コロンバール&ソーヴィニョン&メルロー・ブラン

Pommeau de Normandie(AOC), Famille L.Dupont, 18度 高島屋 3200円
Ap*ritif compos* de Calvados et de Mo*t de Pommes.
高島屋の店に貼ってあった説明では、スピリッツに林檎を半年間漬け込んだものに、厳選した白ワインを混ぜたものと書いてあった。真偽不明。日本の法律ではリキュールではなく、甘味果実酒となっている。その後の調査で、カルバドスと林檎果汁を混ぜて熟成させたものではなかろうかとの見解に達している。おそらくは、ピノ・デ・シャラントの林檎版ではなかろうか?軽く冷やして飲むと果物の風味でおいしい。ソーダで割ってもいいのではないだろうか。(シ−ドルで割ったものはなかなかいけた。)


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